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Vol.11 - bP
2003/07/11発行

 
 講座紹介 
 
循環系総合内科学(第三内科)
武村克哉(10期生)
 御無沙汰しています。10期生の武村克哉です。昨年、国立循環器病センターでの研修を終え、琉大病院で働いています。私たち循環系総合内科学(第三内科)は瀧下修一教授を筆頭に大屋祐輔助教授、血液浄化部井関邦敏助教授他、医局員64人で構成されています。医局長は4期連続当選の當真隆講師(2期生)です。瀧下教授は高血圧が専門です。高血圧ガイドライン作成など重要な仕事をされながら、教育に関しても尽力されています。診療の基本をとても大事にされる先生で、研修医あるいは他の医局員、そして何より患者さんにとって非常にいい環境を創り出しています。大屋助教授が平成14年度より就任され、再生医療など新しい分野の研究も進んでいます。これまで2人のBurger病の方に血管再生治療が行われました。退院のときの患者さんの輝いた目に、研究の原点をみた気がしました。現在、大学院生は4人いて、他に動脈硬化の発症機序に関しての研究や循環器疾患の疫学調査などが行われています。診療グループは腎臓・高血圧、循環器、神経の3つのグループに大別されます。腎・高血圧グループには瀧下教授、大屋助教授、井関助教授のもと、石田明夫助手(6期生)、山里正演助手(7期生)、古波蔵健太郎助手(7期生)、知念さおり先生(9期生)の他、今年度は国立循環器病センターでの研修後、豊見城中央病院を経て宮里純子先生(10期生)が戻ってきてさらに活気を増しています。腎生検の症例も増加しており、病態生理に基づく細やかな診療が行われています。循環器グループは當真隆講師、奥村耕一郎助手、伊敷哲也助手(7期生)を中心に、カテーテルインターベンションやアブレーション、心不全診療等を行っています。長浜一史先生(10期生)と私に、さらに今年は九州大学大学院を修了した田場洋二先生(8期生)と県立那覇病院での研修を終えた大城克彦先生(14期生)が循環器グループに加わり、活気に溢れています。神経グループは渡嘉敷崇助手(6期生)、伊佐勝憲先生(9期生)が率いています。神経疾患はもとより、脳卒中分野での発展も著しく、脳血管造影も積極的に行われるようになりました。近年、神経志望の研修医が増えてきており、さらなる発展が期待されます。
 以上、簡単に当科について述べてきましたが、各グループともいろいろな病院で研修を積んできた先生方が戻ってきて、さあこれから、という雰囲気に満ちています。それを反映し、今年は例年以上の新入医局員9人が入局しました。今、国立大学病院の独立法人化、新たな臨床研修システムの制度化と私たちを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。しかし、大切なものは普遍です。
 これからも我々三内一同は患者さんに誠実な医療を心掛け、瀧下教授のもと、基本を大切にしつつ、なおかつ新たな医療の開拓を目指していきます。同窓会の先生方、今後ともよろしくお願いします。
 
放射線医学
足立源樹(11期生)
 同窓会員の皆さん、こんにちは。
 放射線医学講座は、村山貞之教授以下、他院で活躍中の先生方も含めると総勢30名を越える医局員で構成されています。とはいっても、ここまで医局員の人数が増えたのはここ2、3年のことで、かつては医局には机が余っていて、他科からローテーションできた研修医の先生の分まで机があったほどでした。ではその2、3年前に一体何があったのでしょうか?そう、村山教授が九州大学から赴任されたのです。九州大学にいらした頃の村山先生は、かなり新入医局員の勧誘が得意だったようで、琉大に赴任された頃は『医局員勧誘のテクをみせる』と言っていました。そして、その言葉通り医局員は2倍に増えました。そのテクは・・・秘密です。
 さて、放射線科には大きく分けて、専門分野が2つあります。1つは『診断』でもう1つは『治療』です。『診断』は何をしているところかは皆さんご存知と思います。CT、MRIの撮像の指示および読影、超音波や内視鏡もやっています。『核医学』や『IVR』も『診断』に含まれています。最近は診断医が少し増えたのですが、沖縄県全体としての診断医の需要も増加しているので、琉大の診断医の数は全く不足している状態です。『治療』はもっと深刻です。沖縄県全体で、放射線治療装置のある病院は琉大を含めて5つです。しかし、放射線治療の専門医は現在、離島も含めた沖縄県全体で戸板助教授ただ一人です。(現在、小川先生は国内留学中)。『診断』も『治療』も相手とする疾患は年齢、性別、臓器を問いません。もう少しマンパワーが充実してくれば、臨床、研究ともに更に興味深いものとなるはずです。
 ともすると、患者さん方をはじめとする世間一般の人々から『放射線なんてやって大丈夫なの?』なんてきかれてしまう放射線。確かに必要がなければしないにこしたことのない放射線ですが、放射線によって患者さんが受ける利益と、被爆することによる不利益を天秤にかけながら、皆さんから『やって良かった』といっていただけるように、より良い医療を提供したいといつも考えている我々放射線医を、同窓生の皆さん今後ともよろしくお願いいたします。