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Vol.11 - 1
2003/07/11発行

 東日本支部総会報告 

旭町医院 堀元 進(3期生)
 
 第13回東日本支部総会は5月17日土曜日に開催されました。昨年までと異なるのは開催時期を2月から5月に移動した事、開始時刻を少々繰り上げて午後4時半とした点です。気候、年度行事等を考えての変更でしたが、参加者からは概ね賛同の意見が多く、来年からも5月頃の開催となる予定です。
 今回の参加者は、初代琉大病院長である小張一峰先生を筆頭に、中田福一、中野政雄、大野曜吉各先生の恩師4名、卒業生15名でした。今年の企画は小張先生による「医者生活62年回想記」と題した特別講演。先生御自身が経験なさった天然痘やコレラ、ペスト等の感染症症例の貴重なスライドの数々を見せて頂きました。医学の歴史は、長く感染症との戦いであった。それらの戦いの中で医の倫理が形成され、医の心が育まれてきた訳である。天然痘は今は既に撲滅宣言が出され、今後とも地球上には発生し得ない病のはずである。然しながら今、世界規模でのテロの時代を迎え、医学的に勝利し得たはずの過去の病が政治的に利用される危険性が生じている。医学の視点から観た人類の歴史の一端を再認識させられ、医の原点を教えて頂いた名講義でした。
 その後、再会を祝して乾杯。恩師よりのお言葉、卒業生の近況報告があり旧交を暖めているうちに、開始を早めた効果は何処かへ消滅。尽きぬ話題に時間は過ぎてゆく。今年卒業したばかりの17期生、中村裕也先生が同窓会本部から送られた母校琉大のスライドを解説。五月の東京に一陣の南風が吹き抜けた夜でした。
東日本支部総会
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