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Vol.14 - 2
2006/12/15発行

 ポリクリって?? 

西里 美奈子(5年次)
 
 私たち5年生は4月からポリクリが始まり、もう8ヶ月が経ちました。私たちが最初の頃そうだったように、後輩の皆さんはポリクリってどういう感じなのだろうと期待と不安な気持ちでいることだと思います。そこで、後輩の皆さんに少しでもポリクリの雰囲気を知ってもらえればと思い、ポリクリについて簡単に述べたいと思います。
 実習内容は診療科によって多少差はありますが、基本的には朝夕の回診、カルテの記載、プレゼン、カンファレンス、外来での予診とり、手術見学などがあります。病棟では担当患者さんが割り当てられるので、病棟実習の時間は患者さんの様子を見に行き、お話をするなどコミュニケーションを取りながら、その日の体調を伺い身体所見を取ります。そして、その時得た情報等をSOAPに基づいてカルテに記載し、回診の時にプレゼンするのです。また担当患者さんの手術の場合は「手洗い」といって術野に入ることができます。
 先生方は忙しいので学生に終始構ってくれるというわけではありませんが、質問をすればとても親切に教えてくれます。先生方から教えていただくことは、「こういう患者さんを見たらまず何を考え、何をしなければいけないか」等、臨床の現場で直ぐに使える知識であり、とても勉強になります。
 私がポリクリの中で思ったことは、各教科のテストに合格していても、きちんと知識を自分のものにしていなければ患者さんを目の前にした時にその知識は生きてこないということです。患者さんを診る際には、基礎から臨床まで今まで勉強してきた全ての事を総動員して考えなければなりません。知識が断片的で、頭の中で繋がらず整理されていなければ、その知識を応用することは出来ないのです。
 立て続けにテストがあって、テストに合格するのに精一杯の人も多いとは思いますが、ただ覚えるだけでなく、「何故こうなるのか」と疑問を持ち、考えながら勉強するようにして下さい。そうすることで、臨床の現場で使える生きた知識を身につけることができ、ポリクリをより有意義なものにすることが出来ると思います。