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Vol.14 - 2
2006/12/15発行

 西医体を経験して 

浜比嘉一直(3年次)
 
 2006年8月に開催された第58回西日本医科学生体育大会(西医体)で、私は準硬式野球部門に出場しました。私が所属する準硬式野球部は、ここ数年の西医体では満足のいく結果を残すことができずに悔しい思いをしてきました。なので、今年こそはという強い決意で部員全員が一致団結して猛練習を重ね、まず1勝という目標を掲げて大会に臨みました。結果は初戦の富山大学との試合では、先発ピッチャーの好投により4−2で競り勝ち、目標とする1勝を挙げることができました。このままチームは勢いに乗り、2回戦の宮崎大学戦では最大4点差あったビハインドを跳ね返し、8−7で逆転勝利を挙げてベスト8に進出しました。ベスト4を懸けた久留米大学戦では惜しくも敗れてしまいましたが、最後まで諦めない粘りの野球ができたので私個人としては満足のいく結果を残すことができました。
 この大会を経験して私が学んだことは2つあります。1つは諦めないことの大事さです。特に宮崎大学戦は、「取ったら取られるな、取られたら取り返せ」をチームの合言葉にして誰一人として諦めないという強い気持ちが表れた試合でした。この気持ちがプレーとして、また大きな声援としてチームに活気を与え、勝利へと流れを作ってくれました。もう1つは明確な目標設定をして準備をすることです。大会で「勝つ」という漠然としたイメージではなく、どのような攻め方・守り方をするのか、誰をどの場面で出場させるのかという具体的なゲームプランをあらかじめ立てておき、そのゲームプランを基にして日頃から練習をしておく。特に個人練習では、出場する場面や役割を明確にし、それに応じた準備をしておくことでモチベーションにもつながりました。その効果により、それぞれの力を試合で十分発揮することができたと思います。
 私はこのように学ぶべきことのある部活の素晴らしさを感じ、応援してくださったOB・OGの先生方の温かさに感謝しています。9月からは3年次が部活の中心としてチームを引っ張っていかなければならないので、この経験を活かして後輩の指導にあたりながら大会で良い成績を残すとともに、良い医師になるための人間力を培っていきたいと考えます。