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Vol.12 - 2
2004/12/01発行

 琉大耳鼻科って・・・「最近どう?」 

耳鼻咽喉・頭頚部外科学  幸地 綾子(7期生)
 
 御無沙汰しております。昔(と言って5〜6年くらい前ですが)「くさい,汚い,怖い」(3K !懐かしい!!)といわれていました耳鼻科です。
まあ,腫瘍症例のほとんどが一期再建となった現在では,そんなおどろおどろしい光景には滅多にお目にかかれなくなり,空気清浄機のおかげもあって,壁に染み込んでいるといわれた,独特のあの臭気も殆どなくなりました。それから,以前はサーダカ生まれの人が入院してくると,「(グソーの方々が)あっちにもいる,こっちにもいる」とよくご指摘を受けましたが(←「なにゆうとんのや〜」by新濱(現医局長)),最近あまり言われなくなりました(そういえば,心なしか明るくなったような…)。
一方で,人工内耳(意外でしょうが,当科は国内でも伝統校の一つです)や鼓室形成術の患者さんの,手術前の不安そうな暗い表情が,術後別人のような笑顔になる光景が見られたり,また形成外科が同居していることもあって,乳房再建の患者さんが入院してたりと,一種のワンダーランドといえなくもない(無理?)雰囲気は相変わらず健在です。もちろん,ほぼ毎週恒例"金曜日のピザパーティ(=Over-24hrs operation)"も,手術部と麻酔科の御協力の元に,変わらず開催しております。耳鼻科実習の名物として、忍耐力と体力と冷たいピザの消化力を計る貴重な指標になっていると思われます。「たまにはピザ以外がいいっすね〜」(by 山下 懐(14期)ほか)という声もありますが。
さて,昨年4月に東野教授が着任され、同7月からは他院へ出向していた古謝先生が助教授として戻られるなど,琉大耳鼻科はいまだかつてない大変革期を迎えています。また,今年からスタートした卒後臨床研修方式と独立行政法人化の影響も徐々に重くなってきました。少なくとも再来年まで入局者はなく,増員も認められず,実働部隊はもうすぐ一桁なのに,レベルは今まで以上を要求されます。「知りませんよ!」(by上原貴行(17期))と言いたいところですが,それでも沖縄県の耳鼻科医療を支えているという誇りを胸に,留学生を除くと実に11年ぶりの大学院生を迎え,生理学や放射線科など他教室との共同研究のベース作りを積極的に行うなど,新たな面を開拓していこうとしています。まだまだ先は長そうですが,請うご期待! …続きは当科のホームページで(一応今年中には出現するかと)。