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医学科同窓会主催 「第2回学生会員向け講演会」 |
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日時: |
平成16年12月 4日(土) 午後2時〜6時 |
演者: |
大湾勤子(1期生)独立行政法人国立病院機構 沖縄病院 緩和医療医長
「診療雑感」
北城武司(2期生)ベースボールクリニック北城整形外科(開業)院長
「開業の成功に必要なこと」
上間 一(3期生)オリブ山病院 院長
「ホスピス医として」
津嘉山貞夫(3期生)プライマリーケア医院 ゆい(開業)院長
「訪問診療」
大城真理子(6期生)沖縄県立北部病院 病理医長
「病理診断業務と育児の両立を目指して」
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座長: |
増田 昌人 同窓会会長
(2期生)琉球大学附属病院第二内科講師 |
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大湾勤子さん |
北城武司さん |
第2回同窓会主催学生向け講演会の報告
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琉球大学医学科同窓会 副会長 蔵下 要(3期生)
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好評を博した第1回講演会に続き、平成16年12月4日、第2回の学生向け講演会が開催されました。この会はこれから医師となるべく勉強をしている琉大医学科学生に対し、現在、いろんな分野の医療現場の第一線で活躍されている同窓生の先輩たちから、今それぞれの医療現場の現状や仕事の内容、更には医師として仕事にかける熱い思いを語ってもらうことにより、医学生たちが今後の進路を決めるに当たっての道しるべとなれるよう、企画されたものであります。 第2回目の今回は5人の同窓生に講演を依頼しました。まず1期生の大湾勤子先生が『診療雑感』という演題でお話しされました。呼吸器内科医としてまた緩和医療に携わる医師として日常の診療の中であった実際の症例を数例提示され、患者さんとの関わっていく上での楽しさやまた診療を行っていく上での悩み、苦しみ、喜びなどをこれから医師を目指す学生達に優しく語りかけてくださいました。二人目は2期生の北城武司先生が『開業の成功に必要なこと』と題してお話しされました。いろんな仕事で多忙を極めた整形外科勤務医から、野球少年の育成に夢を求めて、ベースボールクリニック北城整形外科を立ち上げ開業医となった経緯について説明されました。「患者さんのために必死で頑張るということが何より大切」「医者である限り毎日が常に勉強」と学生達に歯に衣着せない口調で熱く語る姿は、学生時代に野球部のキャプテンとしてみんなをグイグイ引っ張っていたあの頃となんら変わることのないバイタリティーにあふれていました。三人目は3期生の上間一(はじめ)先生に『ホスピス医として』という題でお話ししていただきました。内科医として診療に携わりながら、自分に最もあった医師としての姿はどういうものかということを常に自分の中に問いかけ、その中でホスピス医という仕事に出会い、そこにやり甲斐と生き甲斐を見つけて今に至っているというお話をされました。学生のみならず、医者になったあとの進路を決めかねているような研修医にもためになるようなお話でした。四人目は3期生の津嘉山貞夫先生が『訪問診療』という題でお話しされました。社会人を経験したあとに37歳で医学部に入学した苦労話を交えながら、地域に根ざしたプライマリケア医として訪問診療中心の医院を開業するに至ったお話をされました。お話の中、日常の訪問診療の様子がスライドで映され、そこに患者さんやそのご家族とのふれあいを大切にする津嘉山先生の姿を見ることができました。最後に6期生の大城真理子先生が『病理診断業務と育児の両立を目指して』という興味深いタイトルでお話しされました。結婚後も病理医として多忙な毎日を過ごす中、「沖縄に帰って子供を生むんだ」という一大決心のもと帰沖し、本人の強い意志と周囲の暖かい助けに支えられながら、仕事と育児を両立させていったというお話をされました。軽快でユーモアたっぷりの話に会場は何度も爆笑の渦に。そして参加した女子学生にとっては、将来直面するであろう女医の仕事と家庭の両立ということを考える上で大いに参考になる話であったように思います。 以上のように、講演の内容は第1回講演会に負けず劣らずの素晴らしいものばかりでありました。ただ一つ残念であったのは、第1回講演会では100名近くの参加者があったのに対し、今回は39名と参加者がかなり少なかったことであります。これは、日時の設定の問題や第1回目に比べてアナウンス不足であったことなど、我々主催者側に反省すべき点があったように思われますので今後検討が必要と思います。一方、学生さんの関心も第1回目に比べ少し低かったような感もありました。確かに今の学生生活の中で、医者になった大先輩の医療現場の話を聞いてもまだ少しピンとこないところもあると思います。しかし、日々試験や部活に追われる毎日の中で、ともすれば忘れがちな医学生として最も大切な理念、すなわち「自分はなぜ医学部に入ったのか?」「なぜ医者になりたいのか?」「医者になってどういうことをしたいのか?」ということを改めて自分に問いただすのに、この講演会の話はいいきっかけになるのではないか思います。また特に卒業を間近に控えた学生にとっては、自分の進路を決めるにあたってとても参考になる話ばかりだと思います。今回の講演会の後には参加した講師の先生方と学生で懇親会がもたれましたが、参加した学生の中には講師の先生に熱心に質問をしたり、意見を求めたりする関心の非常に高い方もいて、我々同窓会主催者もほっとさせられました。 今後もこの講演会は定期的に続けていく予定です。これからは学生の声も取り入れながら、学生にとってより有意義な会にしていくために同窓会執行部も頑張っていこうと考えておりますので、ご意見やご希望のある方は同窓会事務局まで、E-mailでをお寄せください。
第2回学生会員向け講演会に参加して
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医学科 2年次 川上智子
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私がこの講演に参加したのは、医学科同窓会の評議員だったこともありますが、専門科目がなく教養科目ばかりの1年次の間に当初医師を志した時の気持ちやさらには医学生である事さえ忘れてしまいそうだという危惧があったからです。実際、臨床医として第一線で活躍しておられる同窓生の先生方のお話を聞く事によって医学生として、これから自分が何を考え、何を学んでいくべきかという道が垣間見えた気がします。自分にとって一番印象に残ったのは、北城先生の『自分が開業医に向いているのか、研究医に向いているのかを見つめる必要がある』と大城先生の『女医の結婚は30歳から』というお話でした。開業するかしないか、また、いつ結婚、出産するか、と言う事は、常日頃から考えている事でもあり、これから先も課題になることなので、非常に参考になりました。講演終了後の懇親会では、講演時とはまた違ったざっくばらんなお話が聞け、先生方のお人柄が伺えました。1期生の大湾先生から当時は「かぼちゃの会」という医学科女子学生の会が結成されており、女子だけの新歓や留送会が行われていたというお話を聞き、是非『かぼちゃの会』を再結成したいと思います。ホスピス医としてご活躍中の上間先生からはホスピスの現場では精神科医の重要性が高いという事や、内科など他の科から精神科への転向はしやすいが、その逆は難しいというお話を聞き、精神科を志望している私にとって、将来の指針になるお話が聞けたと思います。また、津嘉山先生の『訪問診療を通して人と人とのふれあいの大切さを感じる』というお話から、津嘉山先生の真摯に患者さんと向き合っておられる姿勢が伝わってきて、自分もそのような姿勢で医療に携わっていきたいと感じました。 このように、講演だけでなく、懇親会で自分の興味のある事や個人的な質問ができるので、医学科同窓会主催講演会の素晴らしい所だと思います。今回は参加者が少なく残念だったのですが、1年次のうちから講演会に参加する事によって、モチベーションを高めたり、自分の将来の指針になるようなお話を聞く事もできるので、学年を問わず是非学生の皆さんに参加してほしいと思います。 最後になりましたが、お忙しい中、貴重な講演をしてくださった先生方に厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 追記。私も将来、第一線で活躍する医師になりますので、その時には是非講させて下さい。宜しくお願いします。 |
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