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Vol.13 - 1
2005/01/05発行

 
 医学科同窓会主催 「第3回学生会員向け講演会」 
 
日時: 平成17年4月23日(土)
午後2時〜6時
演者: 平良直也(3期生)ハートライフ病院 血液内科医長
「一般病院における血液内科と先端医療」

松崎俊博(2期生)琉大生体制御医科学講座 薬理学助手
「薬理学を進路に選んだ理由」

宮里 浩(3期生)那覇市立病院 外科部長
「勤務外科医として」

安谷久美子(2期生)よなみね眼科 医師
「幸せになるために」

琉球大学医学部附属病院初期研修プログラム
(Ryukyu Medical Interactive Collaboration (RyuMIC)
新里 敬(3期生)中頭病院 感染症科部長
新川葉子(11期生)琉大医学部附属病院卒後臨床研修センター
座長: 増田 昌人 同窓会会長
(2期生)琉球大学附属病院第二内科講師

平良直也さん 松崎俊博さんん
平良直也さん 松崎俊博さん

宮里 浩さん 安谷久美子さん 新里 敬さん、新川葉子さん
宮里 浩さん 安谷久美子さん 新里 敬さん
新川葉子さん

第3回同窓会主催学生向け講演会の報告
琉球大学医学科同窓会 会計 屋良さとみ(5期生)

 第3回学生会員向け講演会が、平成17年4月23日(土)午後2時から6時、琉球大学医学部医学科臨床講義棟2階大講義室にて開催されました。
 演者は一般演題が4人、また今回は琉球大学医学部附属病院初期研修プログラム(RyuMIC)の紹介として2人の卒業生がお話下さいました。2期生の松崎俊博先生は(琉大生体制御医科学講座 薬理学助手)『薬理学を進路に選んだ理由』との演題で、まさに基礎系の分野として、臨床医学を基礎で支え、医学の発展に欠くことのできない実験、研究、研鑽を積み重ねていくことの重要性を教えて下さいました。
 2期生の安谷久美子先生(よなみね眼科 医師)は、『幸せになるために』と題して、興味深く、楽しいスライド構成にて、女医として、妻、母としての毎日の生き生きとした日々を我々にご紹介下さり、女医になる学生さん達、または女医と結婚を考えている男子学生さん達にも大変参考になったのではないかと思われる講演でした。
 3期生の平良直也先生(ハートライフ病院 血液内科医長)は、『一般病院における血液内科と先端医療』と題して、血液疾患という内科臨床の中でも重症患者さんが多い分野である道を選ばれ、その分だけやりがいの多い毎日を送られている生き生きとした状況を後輩である私たちに伝えて下さいました。
 3期生の宮里浩先生(那覇市立病院 外科部長)は、『勤務外科医として』との演題名にて、外科症例数の多い一般病院での、"自らの手によって実際に手術を施行することによって、各患者さんの病変部位を切除してあげることのできる外科医としての生き甲斐、やり甲斐"を伝えて下さいました。
 また今回は一般演題だけでなく、"琉球大学医学部附属病院初期研修プログラム(RyuKyu Medical Interactive Collaboration(RyuMIC))の紹介"と題して、3期生の新里 敬先生(中頭病院 感染症科部長)、11期生の新川葉子先生(琉大医学部附属病院卒後臨床研修センター)のお二人が、現在の研修プログラムに関して、まさに聞きたい本音の部分を色々な質問に答えて下さりながら、多くお話下さいまして、大変興味深い時間が得られました。これらの熱気そのままに、引き続き行われた懇親会も数時間大勢の人々の話の輪が盛り上がりました。
 今回の講演会も、今後ともこの会を継続して行くことが大変有意義であろうと実感できた数時間でした。

第3回学生向け講演会に参加して
医学科 6年次 村上大道

 年次長から、同窓会の学生向け講演会の感想を書いてと頼まれ、軽い気持ちで引け受けたものの、いざ書こうとすると何を書いていいのかわからず、そもそも誰に向かってこの感想を述べればいいのかも分からない状態で、意外に難儀しています。締め切りも近いので、思ったコトを素直に書いていきたいと思います。
 学生向け講演会が行われたのは4月23日で、この日は6年生にとっては少し意味のある日でした。と言うのも、前日の22日でポリクリが一応終了し、選択実習が1ヶ月間残っているものの、大分開放感を感じていたからです。22日の夜はあちらこちらで『打ち上げ』と称された飲み会が行われていたわけで、勿論、私もしこたま飲んでいました。当然、次の日は当然二日酔いです…つまり、二日酔いだったにもかかわらず講演会を聴きに行ったわけです。こんなこと書くと、クラスの友達は『えっ!?村上、二日酔いなのにわざわざ講演会聴きにいったの?』なんて思っているわけです。恥ずかしながら、『二日酔いだから講義は出ない。今日は休む!』ってな感じの学生だったので、二日酔いだったのに講演会を聴きに行ったなんて話は友達にはある意味で衝撃なのかもしれません。
 二日酔いをおして講演会を聴きにいった理由は、宮里浩先生の『勤務外科医として』という講演を聴いてみたかったからです。ポリクリも終わり、将来は外科に進もうという意志が強まりましたが、一方で『ホントに外科でいいかな…』『外科に進むにしても、大学に残るのがいいのか?市中病院か?それとも海外か?』など色々な不安というか迷いもありました。そこで、講演を聴いて参考にしようと思ったわけです。実際に講演を聴いてみて、外科に進もうという気持ちがより確かなものになりました。そういう気持ちになれただけでも、私にとっては意味のある講演会になったと思っています。
二日酔いを我慢して聴きにいっただけの価値はありました(笑)
 
迷いと、決断と。
医学科 6年次 桃原 梓

 今回この講演会は第3回を数えることとなった。第1回目の講演会時は私自身4年次の代表として会長の増田先生を囲み、どんな講演会を学生が望んでいるのかを話し合ったことがつい最近の出来事のように思い出される。
 毎回この講演会では様々な分野に進まれた先輩方から、単なるうわべの話でなく実際の『生の声』を聞くことのできる学生にとっては大変貴重な会となっていると思う。
 今回の講演会で特に印象に残っているのは安谷先生の講演であった。当時4年次だった私もとうとう6年次となり、今後の進路を実際問題決めなければならない時期は迫ってきている。進路を決める際に、特に私達女子学生は、結婚や出産など頭にちらつくことは沢山ある。忙しい科に進むとなれば、ひょっとしたら結婚や出産は諦めざるを得ないのかもしれない・・・。そういうことを一度ならず考えてはいたが、卒業も間近になりいよいよ本気で考えざるを得なくなった。
 そんな時、今回の安谷先生の講演があったのだった。安谷先生が学生時代からお付き合いされていた旦那さんと卒業と同時に結婚→ご夫婦で中部病院での研修→中部病院での勤務、という中でお二人が協力し合い家庭を築き、3人ものお子さんを育てられたこと。そのどれもが私にとっては大変な驚きであった。パートナーとの協力関係が将来において最も必要なもので、それがあれば多少忙しい環境にあっても家庭を築いていくことができる。今後の自分の進路と生活を考えていく上で、これは貴重なお話であった。
 また質疑応答の時間では私の将来選ぶ診療科についての質問に対し、安谷先生に真剣に答えて頂いた。更に卒後臨床研修センターの新川先生、第一内科の屋良先生からもご意見を伺うことができ、普段の実習においては絶対に聞くことのできない女性医師としての女性の生き方。それを聞くことができたことは有意義であったと思う。
 今回の講演会で得たものは自分の将来において、一つの光明となったと思う。このような講演会を開催して頂いた同窓会の方々には感謝の意を表したい。今後もこの講演会を続けて頂きたいし、是非多くの学生が参加することを期待する。

懇親会のようす 懇親会のようす